小田急電鉄は、2021年10月1日(金)からブラウザベースのデジタルチケット購入サイト「EMotオンラインチケット」をサービス開始します。
アプリのダウンロードが不要で、気軽に利用できるブラウザ形式のスマートフォン専用サイトが開設されます。10月1日(金)サービス開始時点では、MaaS(Mobility as a Service)アプリ「EMot」で発売中の商品や、新たに企画された商品を含む11種類のデジタルチケットが発売されます。
小田急電鉄はこれまで、スマートフォン一つで便利にお出かけを楽しめる環境をアプリ「EMot」上で整備してきました。「EMotオンラインチケット」導入により、今後はニーズに合わせてアプリもしくはブラウザからチケットレスサービスを選べるようになると説明しています。
また、箱根登山鉄道などエリア事業の持株会社である小田急箱根ホールディングスが10月1日(金)に「観光型MaaS」プラットフォームとして大幅リニューアルする「箱根ナビ」をはじめ、小田急電鉄が運営する「小田急のお得なきっぷ」「グローバルサイト」にも同じデジタルチケットの仕組みが導入されます。さまざまな入り口からチケットを購入できるようになり、将来的なインバウンド需要の回復に備えて英語表記にも順次対応していくとのことです。
MaaSアプリの主要チケットがブラウザ対応
アプリ「EMot」で発売中のデジタルチケットのうち、「デジタル箱根フリーパス」「デジタル丹沢・大山フリーパス」など4種類のチケットがブラウザ対応します。アプリと同様にクレジットカード決済で購入したチケットを有効化し、乗り物の乗降時に駅係員やバス運転士などへ画面を提示することで利用できます。
「デジタル箱根フリーパス」は小田急線の往復と乗り降り自由な8つの乗り物がセットになった、箱根エリアで最も幅広く移動できるチケットです(フリー区間の路線図は下図を参照)。日帰り温泉や美術館など約70のスポットで割引優待を受けられる特典もこれまで通り利用可能です。新宿駅発のおねだんは2日間有効が大人6,100円・小児1,500円、3日間有効が大人6,500円・小児1,750円です。なお、大人用の「箱根フリーパス」が10月1日(金)から料金改定されることに伴い、ブラウザ版も新価格で発売されます。
「デジタル丹沢・大山フリーパス(Aキップ・Bキップ)」はパワースポットと言われる大山と周辺エリアをおトクにめぐることができる、小田急線各駅からの往復タイプのチケットです。小田急線(本厚木駅〜渋沢駅間)、バスの指定区間、大山ケーブル(Aキップのみ)が2日間乗り降り自由で、大山周辺の施設で割引優待も受けられます。新宿駅発のおねだんはAキップが大人2,520円・小児1,270円、Bキップが大人1,560円・小児790円です。
箱根湯本駅近くの日帰り温泉施設「箱根湯寮」で利用できる、EMot限定のおトクなチケットもブラウザから購入できるようになります。箱根湯寮「大湯」入浴券とレンタルタオルセットが含まれる「お気軽温泉チケット」(中学生以上1,500円)と、お食事券が追加される「湯寮満喫チケット」(同2,700円)の2種類から選べます。
現在は紙のきっぷとしてのみ発売されている各種きっぷについても、一部がデジタル化されます。
箱根海賊船の各港および箱根ロープウェイの各駅で発売されている「海賊船・ロープウェイ1日きっぷ」は、有効期間を1日間・2日間から選べる「海賊船・ロープウェイ乗り放題パス」へとリニューアルします。箱根海賊船の全航路、箱根ロープウェイの全線が乗り降り自由で、大人用のおねだんは1日間有効が4,000円、2日間有効は4,500円、小児用はどちらも980円となっています。この商品も「デジタル海賊船・ロープウェイ乗り放題パス」としてブラウザで発売されます。
そのほか、箱根海賊船の片道・往復乗船券(元箱根港・箱根町港〜桃源台間)および、箱根ロープウェイ各区間の片道・往復乗車券もスマートフォンからデジタルチケットとして購入できるようになります(詳細は上図を参照)。
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